全国的にも数多くのファンがいる益子焼で長年陶器を製造されている企業様のMakuakeプロジェクトにて、新商品のクラウドファンディングチャンレンジとして、商品を紹介するコンテンツの企画制作/商品プロモーションを担当させていただきました。
https://www.makuake.com/project/kamacco/
プロジェクトの概要
土鍋で「手軽にご飯を炊く」という新商品のクラウドファンディングプロジェクトにて、企画から出稿、商品の紹介コンテンツやページデザインを担当させていただき、商品の特徴や他の製品と異なる部分をわかりやすい表現にするため、動画による商品説明コンテンツを準備するため、撮影から編集までも手がけ、プロジェクトの成果としては、数多くの方からご支援をいただき、目標額を大きく上回る結果を残すことができました。
プロジェクト成功のための調査とポイントの整理
クラウドファンディングにおいて、新しい商品を数多くの方に認知いただき、そして期待していただくために必要なことはなにか?プロジェクトを始める上で最初の課題となりました。そして今後の商品販売に影響が出ないよう、クラウドファンディングの成功は重要であり、弊社としてもできるだけ多くの方にご支援いただきたいという想いがありました。
そこで、成功しているプロジェクトをできるだけ多く確認し、共通点を探す作業から開始をしていきます。その過程で成功しているプロジェクトにある共通点を見つけることができ「だったら、この考え方を真似してみよう」ということで紹介ページを設計していきます。
私達は通常ホームページを作成する際、ワイヤーフレームと呼ばれるサイトの設計書のようなものを準備するところから始めるのですが、このワイヤーフレーム内で、本番用のキャッチコピーや紹介文章など、ビジュアルデザインを起こす前段階で準備できるコンテンツは、できるだけ多く入れ込んでいきます。
こうして出来上がったワイヤーフレームを見た時、あることにもう一度気づきます。それは決定的な商品のコピー(特徴)が表現できていないということでした。そして「この商品がいい」「この商品じゃないとだめだ」という期待が薄く、クラウドファンディングで支援を集めるために十分な情報ではないことにも気づいたのです。
そこで、ご担当者様と私達は今一度実際の商品を使い込み、特徴や「この商品じゃないとだめ」な部分を知る作業を行います。こうして生まれた「火加減調整がいらない」という、これまでの土鍋で「ちょっとめんどくさい」「手軽じゃない」と感じられてしまう部分を解決できる商品であることが、この商品の特徴であり「この商品がいい」と思ってもらえる情報となることの重要さに気づいたのです。
商品紹介コンテンツ
新しい商品ということもあり、特徴以外にも使い方やお客様が感じる疑問に答えていく必要があります。ホームページやインターネットという対面営業ができない状態でいかにわかりやすく伝えることができるのか?文章では商品の紹介に限界があることを感じた私達は、映像(動画)にて商品の使用方法を通じて、売りとなる部分についても紹介をしていきました。動画については特に複雑な機械を用いず、家庭用のカメラと編集機材で作成をしております。こうすることで限られた予算で最大限の商品紹介を行うことができます。
また、商品を利用した事例としてのレシピコンテンツを準備するなど、商品を利用することでどんなことができるのか?どんな生活を過ごすことができるのかをイメージできるように心がけました。
Webマーケティングと集客について
クラウドファンディングへの参加はこれが最初ではなかったため、集客におけるポイントについてはある程度理解をしており、初動が特に重要となることは予め予測ができました。公開初日からどれだけ集客でき、そして支援を集めることができるか?初動で目標金額の殆どを集めることができない場合、後がかなり苦しくなります。インターネットととはいえ、これまでのお付き合いやSNSでの呼びかけ、既存のお客様へのご案内など、地道なオフラインの活動も影響してきます。
プロジェクトの存在を知らない多くの方へPRするため、Facebook広告、またGoogle広告の利用についても積極的に実施していきました。ここではターゲティングが特に重要となり、CPAはできるだけ下げていく必要があります。
Makuakeでは、管理画面上からアクセス状況を始め、実際に支援をしていただけた方の情報がある程度わかるのですが、当初の予想通りプロジェクト開始から日を追うごとにアクセスが少なくなっていくことがデータとして現れ始めました。しかし、CVRは悪くないこと気づき「知ってさえ貰えれば必ず支援してもらえる」ということに確信を得ることができました。ご担当者様に広告に必要となる予算とその効果についてをデータとして提示させていただき「仮説」を用いて広告のご提案を行いました。
結果的に、数多くのアクセスと当初目標としていた支援金を大きく上回る結果を残すことができ、私達も今回のプロジェクトで得られた「仮説」に基づく「成果」を、また一つ大きなデータとして残すことができました。